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L'Oneiropompe / 夢先案内猫

L'Oneiropompe / 夢先案内猫

大鴉  (終)  ポー




大鴉 (終)  ( 大鴉 ・・・ 四重奏(六) の続き )

今回が最後です


エドガー・アラン・ポー の詩 『 大鴉 』を
ギュスターヴ・ドレ の、この詩の為の挿入画と共に


原文 (Old English)

日夏 耿之介 版
(一部、入力不可の漢字は、ひらがな入力しています。)


インフォシーク自動翻訳 版
(一部、インフォシーク翻訳不可の単語は修正しています。)


夢先案内猫・現代 版

以上の四重奏で 引き続き お楽しみ下さいませ

それでは、最終回 はじまり、 はじまり・・・

大鴉 20


" Prophet ! " said I,
" thing of evil! prophet still, if bird or devil !
By that Heaven that bends above us, by that God we both adore,
Tell this soul with sorrow laden if, within the distant Aidenn,
It shall clasp a sainted maiden whom the angels name Lenore,
Clasp a rare and radiant maiden whom the angels name Lenore."
Quoth the Raven, " Nevermore. "



儂は言ふ 「 預言者よ 凶精よ
しかはあれ儂が預言者よ 禽にまれはた妖異にまれ、
人界をたち蔽ふ上天に是を誓ひ われ等丙個を崇拝する
かの神位に祈誓ひて是をまをす
哀傷を荷へるこの魂は 杳かなる埃田(エデン)神苑に於て、
天人の黎梛亞(リノア)と呼べるまぐはしの稀世の乙女これを獲べき歟、
天人が黎梛亞と呼べるまぐはしの稀世の乙女これを擇べき歟。」
大鴉いらへぬ 「 またとなけめ。」




「予言者!」と、
私(「悪のもの!鳥または悪魔ならばまだ予言者!)が言いました
我々両方が崇拝するその神によって、我々の頭上に曲がるその天によって
遠いAidennの中で、悲しみでいっぱいのもしもでこの魂を言ってください
それは、天使がレノアという名前をつける聖人に列せられた少女を握ります、
天使がレノアという名前をつける、
珍しくて輝いている少女を握ってください。」
「二度とでない、からす座は言いました。」




「 預言者よ ! 」 僕は言った。
「 忌まわしき物よ、鳥か魔物か、それでも預言者には違いなかろう
天にまします我らの創造者なる神の名のもとに
打ちひしがれた僕の魂に告げ給え
遙かなるエデンの園で 天使のレノアと呼んでいる聖なる乙女を
比類なく美しく輝く乙女レノアを抱きしめられるだろうか 」
大鴉は嘶いた。 「 決して叶わない 」



大鴉 21


" Be that our sign of parting, bird or fiend ! "
I shrieked, upstarting,
" Get thee back into the tempest and the Night's Plutonian shore!
Leave no black plume as a token of that lie thy soul has spoken!
Leave my loneliness unbroken! quit the bust above my door!
Take thy beak from out my heart,
and take thy form from off my door ! "
Quoth the Raven, " Nevermore. "



跳り起ち声振りしぼりこの儂は、
「禽よ、この言葉をこそ袂別の符ともせよ。
大雨風や夜の闇の閻羅の界の海涯にとたち還れ、
その心の譚りたる誑誕の印として、かのかぐろき羽をな賂ひそ。
儂がこの閑情をな攪乱しそ。扉口なる石像の上を郤退け。
儂が胸奥よりはその鳥喙を去り、この扉口よりはその姿相を消せ。」
大鴉いらへぬ 「 またとなけめ。」




「それが、別離の我々の合図、鳥または鬼である!」と、
私がわめきました。そして、突然現れました、
「大嵐とNightのプルトンの岸に汝を取り戻してください!
汝の魂が話したそのうその印として、黒い羽を残さないでください!
完全に私の孤独をします!私のドアより上に捜査をやめてください!
私の心臓からから汝のくちばしをとってください、
そして、私のドアを離れてから汝のフォームをとってください!」
「二度とでない、からす座は言いました。」




「 この言葉を別れのサインとしてくれ、鳥か魔物か 」
僕は立ち上がり、叫んだ。
「帰ってくれ、狂嵐と夜の冥府の岸辺に帰れ
お前の魂が語った惑わしの名残り・・・
いささかの黒羽すら残さずに
僕の孤独をかき乱すな、ドアの胸像の上から立ち去れ
僕の心から嘴を抜き取れ、そしてこのドアからお前の姿を消してくれ ! 」
大鴉は言った。「 決して、叶わない ! 」



大鴉 22


And the Raven, never flitting,
still is sitting, still is sitting
On the pallid bust of Pallas just above my chamber door,
And his eyes have all the seeming of a demon's that is dreaming
And the lamp-light o'er him streaming throws
his shadows on the floor,
And my soul from out that shadow that lies floating on the floor
Shall be lifted... nevermore !



さればこそ大鴉 いかで翔らず恬然とその座を占めつ、
儂が房室の扉の真上なる巴刺斯(パラス)神像にぞ棲りたる。
その瞳こそげにげに魔神の夢みたるにも似たるかな。
灯影の禽の姿を映し出で、床の上に黒影投げつ。
さればこそ儂が心 その床の上にただよへるかの黒影を
得免れむ便だも、あなあはれ
・・・・・・・・・・またとはなけめ。




そして、からす座は、決して飛び回らなくて、
まだ座っていて、まだ座っています
ちょうど私の部屋のドアより上のパラスのさえない捜査に関して
そして、彼の目には、夢を見ているデーモンの全ての外見があります
そして、流れている彼の上のランプの明かりは、
床に彼の影を投げかけます
そして、床に浮いているそのうそを陰にするアウトからの私の魂
持ち上げられます...二度とでない!




かくして、大鴉は、飛び立たず、ただじっと、
そしてずっと止まっている
僕の部屋のドアの真上のアテネの蒼ざめた胸像の上に
彼の瞳は幻夢を楽しむ悪魔のよう・・・
そして、灯りは大鴉の上に注がれ、その影を床に投げ挿している。
僕の心が床に漂うその幻影から遁れる事も
・・・・・・・・・・決して、叶わないだろう。


大鴉 23



・・・  お終い  ・・・



ポーの妻ヴァージニアの死後、
悲哀と憂鬱と恐怖・・・
ポー自身の詩や小説の中にみられる彩りのままに・・・

亡き妻の小さなコートを羽織り、死んでいるポーが発見された。

ポーには小さすぎるヴァージニアの遺品のコート

それは冥府への羽・・・ ?

・・・  fin  ・・・



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